どうしても子供が勉強しない・・・
「勉強しなさい」
いつのまにか私の口癖になっていた。中学生になっても、あの子は勉強しようとしない。いつも家に帰ってはスマホをいじってばかり。
小学校のころに塾に通わせようとしたこともあったけど、すぐに塾へ行かなくなった。「塾へ行く」と言っておきながら、友達のお家で遊んでいたこともあった。
旦那の帰りはいつも遅く、夕食は二人で食べていた。いつもあの子と話せるのは食事の時ぐらいしかない。
今日もあの子は学校から帰っても勉強するそぶりを見せない。どうしても気になってしまい、食事中にあの子に確認することに。
勉強しなさいと言っているわりに娘の問いかけに答えられなかった。ごまかすしかなかった。
すると、娘は怒って、食事の途中で自分の部屋に戻ってしまった。食卓に一人残された私は娘が残した食事を食べることに。
「いつもどうしてこうなってしまうんだろう・・・・」
そんなことを思いながら、食事を終えた。テーブルから食器を片づけ、台所で食器を洗うことに。
「勉強する方法を教えてあげようか?」
背中の方で誰かに声をかけられた気がした。後ろを振り返ると、テーブルの上にマッチョな男性が座っていた。
マッチョな割には体が小さく、身長は30センチぐらいしかなさそうだった。まるでぬいぐるみのようだった。
神様は万年の笑みをしていた。褒められるだけでこんなにうれしそうにする人を見たことがない。
素直なのかバカなのかかわらないけど、褒めていれば言うことを聞いてくれそうな気がした。
1冊のノートを手渡された。表紙には「MOTIVATIONNOTE」と書かれていた。
どんな人でもやる気になるノート
神様はいなくなり、私はすぐにノートにあの子にやってほしいことを書いてみた。
「学校から帰ったら勉強する」
すると、次の日、あの子が学校から帰るとすぐに自分の部屋に向かっていた。
こっそり部屋の様子を見ていると机に向かい始め、学校のバックから教科書を取り出して読み始めた。
本当にあのノートの効果があった。それからというものの、毎日、ノートに「学校から帰ったら勉強する」と書いていた。
あるとき、「勉強だけではもったいない」と思い、他にもノートにやってほしいことを書いてみた。
「自分の部屋を掃除する」
あの子の部屋はとても汚かった。私が掃除をしないと、すぐに床に物を置いて、足の踏み場がないくらいに。
次の日、あの子の部屋を見ると片付いていた。むしろ、何も物がないくらいだった。いろいろ不満はあったのでノートで解決することに。
「ペットの散歩をする」
あの子が「どうしても欲しい」と言って犬を飼っていた。飼い始めた頃はよく散歩に出かけていたのに、いつしか私がすることになっていた。
あの子はいつも興味があると「欲しい」「やりたい」というけど続くことはなかった。
しかし、ノートに書いた次の日に、あの子はペットの散歩を始めた。
最初は自分の思うように動いてくれて楽しかった。でも、だんだん毎日同じようなことをノートに書くのはつらかった。
そもそもノートに書かないとあの子が動かないようでは、私がやめてしまえば元に戻ってしまう。
やる気を出して勉強してくれるのはいいけれど、どことなくあの子の表情がよくないように見えた。
あまり試験の結果もよくないらしい。そんなことを思い始めた頃にまた神さまが現れた。
勉強するのに一番大切なことは?
ある日の夕食。
二人で一緒に食事をしていると、テレビ番組で私と同じくらいの女子中学生のインタビュー映像が流れていた。
「私は自分のできることをしていただけです。イラストも書けないですし、華やか写真をアップすることもできません。でも言葉の力を信じて、誰かのために役立とうと、毎日インスタで投稿を続けていました。3年は続けると決めていました」
小学生のときからInstagramを始めて、公開したポエムをまとめた本がベストセラーとなったらしい。
今度こそなりたい自分になる夢ノート(2冊目)
巷の自己啓発本は著者が主役でアドバイスをするような本が多いですが、この本はまったく違います。自分が主役となって読める自己啓発本となります。
また、夢を叶える方法やNLP(心理学)を知らなくても、実践できるような構成となっております。例えば、自分でセリフを記入するようになっています。
章の最後には振り返りができるワークシートも掲載。
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